ESスペシャルインタビュー
レクサス創設以来、
世界のユーザーに
鍛えられてきた基幹モデル
取材・公開日 / 2018.10
榊原 康裕
Lexus International
チーフエンジニア
量産車で世界初のデジタルアウターミラー
新型ESが採用する量産車初のデジタルアウターミラーは車両のフロントドア外側のカメラで撮影した車両左右後方の映像をインパネ両脇に設置された5インチディスプレイに表示。昼夜天候問わず視認性を向上させている。「デジタルアウターミラーが法規制で認められるようになったのは2016年6月なのですが、新しい機能をひとつ盛り込むにも法規への適合性について当局と何度もやりとり。技術的にも、法規要件の点でも試行錯誤の連続でした。そうした中で採用できた機能のひとつがターンする際の広角表示です」(榊原氏)。
新世代レクサスを象徴する流麗なデザイン
スピンドルグリル自体はすでにおなじみだが、新型ESはそこに縦フィンを組み合わせた。「フィンを縦基調にすることで横から見たとき、伸びやかさが強調されるのです。これまでのスピンドルグリルは多くのモデルが横フィンでした。それを縦にするのはチャレンジングなことで、縦フィンだと奥に見える造形が目立ってしまったり、いろいろ対策する必要があり、苦心しました」(榊原氏)。一番好きな眺めは、リヤフェンダーのボリューム感が最もよくわかる、後ろ斜めからだという。「リヤフェンダーの張り出しを大きくさせるためには、深く絞る必要もあるのですが、工夫しないとパネルが割れたり、シワができたりと、高い品質を確保できません。そこで早い段階から製作技術や工場などが一体になって何度も試作を重ねました。新型ESのデザインは、開発に携わった全員の思いの結晶です」(榊原氏)
※このインタビュー記事は、本サイト独自取材のもので、開発責任者インタビューシリーズ、バックナンバーです。
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