LXスペシャルインタビュー

世界中のどんな道でも
楽に、上質に 取材・公開日 / 2022.01

横尾 貴己
Lexus International
チーフエンジニア

悪路でも快適な移動を提供する、LX初の4人乗り仕様

悪路でも快適な移動を提供する、LX初の4人乗り仕様

多様化する価値観やライフスタイルに寄り添うというブランドミッションは、ラインアップの拡充にも表れている。5人乗り仕様(2座+3座)と7人乗り仕様(2座+3座+2座)に加えて、4人乗り仕様(2座+2座)のEXECUTIVEを新たに設定した。
「ラグジュアリーSUVの用途は広がってきています。運転はドライバーに任せて、自分は後席に乗ってビジネスクラスのようにくつろいだり、あるときは自らハンドルを握って家族や友人をもてなしたり、そうしたニーズにもお応えするために後席の快適性をより高めたのが4人乗り仕様です。都市をまたぐような長距離や荒れた路面を移動する際も楽にくつろげる空間を目指しました」

最大48度のリクライニング機能を備えた独立レザーシート、オットマン(助手席後ろ)、心地良く包み込むようなシャワー空調機能など、EXECUTIVEの後席はまさに至れり尽くせり。「フラッグシップSUVですので、どの仕様も装備は充実しています。ただ前提になるのは信頼性、耐久性、悪路走破性です。乗り降りを補助する電動格納式ステップを付けたらどうかという声もありましたが、3点セットが担保できないという理由で採用しませんでした」

インテリアカラーはヘーゼル。オーナメントパネルは縞杢(ブラック)。
オーナメントパネルのアートウッド(鷹羽)はメーカーオプション。

メッキフレームのない新しいスピンドルグリル、レクサス最大となる22インチタイヤの効果もあって、一見、ボディサイズが先代より大きくなったように感じるかもしれないが、実際はそれほど大きく変わっていない。ホイールベース2850mmは黄金比として初代から変わっておらず、オフロード性能に直結する対地障害角も、従来型同等を確保する。
「伝統を大切にしながらも、フレーム車の常識にとらわれず、1からつくり上げた新型LXは、私たち開発チームの想いとこだわりの結晶です」。リアルな道で、人の手と想いによって磨き上げた、唯一無二のラグジュアリーSUV。それが新型LXだ。

LX600“EXECUTIVE”。ボディカラーのマンガンラスター〈1K2〉はメーカーオプション。
【LEXUS LX 主要諸元】
全長 (mm) 5,100
全幅 (mm) 1,990
全高 (mm) 1,885*
ホイールベース (mm) 2,850

*22インチタイヤ装着車は1,895mm

※このインタビュー記事は、本サイト独自取材のもので、開発責任者インタビューシリーズ、バックナンバーです。
車両情報、部署、役職、その他の情報は記事公開当時のもので、現在とは異なる場合がございます。